木村正博事務所木村正博事務所

リーダーシップが苦手な「先生と呼ばれる専門職経営者」専門:「コミュニケーション」×「心理学」実践講座

問題解決の糸口を見つけるヒント

2016/12/07

個別サポート(コーチング)の9ステップ(問題解決編)では、
問題解決のコーチングについて、一般的で抽象的なことを書きました。

ここでは、もう少し具体的な話をしていきたいと思います。

コーチングで良くある相談の場合

「Aさんが○◯で、私困ってます。どうしたら良いでしょう?」

これは、個別サポート(コーチング)をしていると、よく受ける相談の一つです。

この場合、個別サポート(コーチング)の主な登場人物は以下の三者です。

  1. クライアント=相談者
  2. Aさん=相談者が問題だとする人
  3. コーチ=私

そして、状況としては、
クライアントとコーチの二人が面談で話をしています。
Aさんはその場にはいません。

これが通常の個別サポート(コーチング)の現場です。

問題解決のスタート地点

コーチがアプローチをするのは、直接話をしているクライアントです。
Aさんにアプローチすることはありません。

たとえ、クライアントが、

  • 「Aさんと直接話して、問題を解決してください」

と言われても、基本的にその対応はいたしません。

ただし、Aさんご本人も、○○であることに困っていて、
それを解決するためにサポートを希望されている場合であれば、対応することはあります。
しかし、そういうケースは稀です。

なぜなら、このような相談の場合、Aさんが○○で困っているのは、
クライアントであって、Aさんではないことがほとんどだからです。

他には、Aさんが解決したい問題を抱えていて、そのサポートを希望している場合であれば、
対応することもあります。
しかし、この場合は、Aさんの問題を解決するためにサポートをするのであって、
クライアントの問題を解決するためではありません。

もう一度、書きます。
Aさんが◯◯で困っているのは、クライアントであって、Aさんではありません。
Aさんが◯◯で困っているのは、クライアントであって、私でもありません。

こちらでも書いているとおり、
この問題、お悩みを解決する主人公は、クライアントご本人なのです

同じ状況に置かれたとしても、困らない、それを問題だと思わない人もいるのです。

まずは、そのことを理解していただくことが大切です。
ここが問題解決、お悩み解消のスタート地点です。

問題のタネはクライアントの中にある?!

Aさんが○○で、クライアントが困っています。

でも、同じ状況に置かれても困らない人はいます。

要するに、Aさんが◯◯で困ってしまうのは、
クライアントの中に、そのことを問題だと受け取ってしまうタネがあるということなのです。

ここ、大事なので、繰り返しますね。

「Aさんが○○であることが問題」なのではなく、
「Aさんが○○であることを問題だと受け取っている=問題視している」クライアントが
いるだけということなのです。

これは、クライアントが「悪い」とか、「異常だ」とか、「間違っている」とか、
そういうことを言っているのではありません。

問題解決の糸口=問題視するタネが、クライアントの中にある
ということを言っているだけなのです。

そのタネとは、クライアントの考え方のクセ、こだわりと言うこともできます。

過去のある時点、ある場面で、役に立った考え方を、今でも大事にしていて、
今目の前で起きているできごとに対しても適用しようとしている、ということです。

そのときと今とでは、状況も相手も違うにも関わらず、
そのときの考え方を適用しようとすることで、軋轢を生じてしまうのです。

ニュートラルな視点から、今の状況に適切な考え方を選択できるようになれば、
問題は問題ではなく(問題に見えなく)なるのです。

問題が繰り返すのは、問題のタネが残っているから

逆に、クライアントの中にあるタネをそのままにして、
Aさんの言動を変えさせたり、Aさんを辞めさせたりすれば、
そのときは問題が解決したかのように思えるかもしれません。

しかし後に、登場人物や状況が入れ替わるだけで、
同じような問題が繰り返し起きてしまいます。

それは、上司との人間関係がうまくいかなかったからと言って転職した人が、
転職した先でも、上司や同僚と人間関係の問題を起こしてしまいがちなのと同じです。

相手を変えても、自分が変わらなければ、同じ問題が繰り返されるのです。

善/悪、正/誤、勝/負、とは違う次元へ

問題のタネはクライアントの中にあって、そのタネを解消すれば問題は問題でなくなる
というお話をすると、

  • 「では木村さん、それは私が悪いということですか?
     Aさんが正しくて、私が間違っているというのですか?
     私が折れて、変わらないといけないということですか?
     何だか、私が負けたみたいで、そんなの納得できません。」

という反応をされることがあります。

ひどいときには、

  • 「木村さんは、私の応援団長じゃなかったんですか?
     Aさんの味方なんですか!?」

などと言われてしまうこともあります(^^;)

決して、

  • どちらかが善で、どちらかが悪である
  • どちらかが正しくて、どちらかが間違っている
  • どちらかが勝ちで、どちらかが負け

だと言いたいのではありません。

クライアントが幸せに、ご機嫌でいられる考え方を選択しましょう、と提案しているのです。

自分が善で、正しくて、勝者であることにこだわって、お悩みを抱え続けるのと、
考え方、見方を調整して、お悩みを解消し、気分よく過ごせるようになるのと、
どちらが良いですか? という話なのです。

問題のタネが解消すると・・・

クライアントの中のタネが解消されると、Aさんが、そして周囲が変わり始めます。
これは、超常現象でも、スピリチュアル的な話をしているのでもありません。

クライアントの中のタネが解消されると、
つまり、クライアントの考え方のクセが調整できると、
自ずとクライアントの言動が変わります。

クライアントの言動が変われば、Aさんや周囲の反応が変わるのも当然のことです。

こうして、問題、お悩みは解消するのです。

こういう仕組みが分かっていれば、あとはクライアントの中のタネを見つけて、
調整することに専念すれば良いのです。

 

少し具体的に書いてみましたが、まだ抽象的な部分があって、
分かりにくいかもしれませんね。

もっと具体的な例を挙げた記事を投稿しました。
問題は問題だと思っている人の中で起きている。をご覧ください。


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