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目標達成や課題クリア、人間関係の改善のためのコミュニケーションと心理の仕組みと活用法とは?

学習の4ステップ

2017/12/01

「学習の4ステップ」というのを聞いたことがあるでしょうか?

人が新しいことを習得していくときに、4つのステップをたどるというお話です。

まずは、下図をご覧ください。

学習の4ステップ
学習の4ステップ
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4ステップの説明

ステップ1

①無知無能のステップ:横軸=”無知”、縦軸=”無能”

このステップは、

  • 無知=何をどうしたら良いかを知らない
  • 無能=やろうとしていることができない

状態です。

「何か質問はありますか?」と問われて、
「何を質問したら良いのかすら分かりません。」

ということがあると思いますが、そのステップです。

このステップでは、何をどのようにしたら良いのかを学ぶ段階です。

ステップ2

②既知無能のステップ:横軸=”既知”、縦軸=”無能”

このステップは、

  • 既知=何をどうしたら良いかを知っている
  • 無能=やろうとしていることができない

状態です。

何をどうしたら良いかは知っているけれど、まだうまくできない状態です。
うまくできることもあり、うまくできないこともある、という状態で、
その違いがまだ分かっていない状態と言うこともできます。

このステップでは、どうしたらできるようになるか、具体的な方法やコツなどを
学ぶ段階です。
また、失敗をしながらも、繰り返しやってみることが大切です。

ステップ3

③既知有能のステップ:横軸=”既知”、縦軸=”有能”

このステップは、

  • 既知=何をどうしたら良いかを知っている
  • 有能=やろうとしていることができる

状態です。

何をどうしたら良いかを知っていて、やることに意識を向けていれば、
うまくできる状態です。
自分が何をしているのかが分かっている状態と言うこともできます。
注意深くやりさえすれば、かならずうまくできるというような状態です。

このステップでは、繰り返し実施し、慣れることが必要です。

ステップ4

④無知有能のステップ:横軸=”無知”、縦軸=”有能”

このステップは、

  • 無知=何をどうしたら良いかなどは考えるまでもない
  • 有能=やろうとしていることができる

状態です。

何をどうしたら良いかなどということを考えるまでもなく、
やることができている状態です。
他のことを考えながらでも、できてしまうくらい熟達した段階です。

あまりにも慣れてしまっていて、無意識に身体が動いているので、
自分が何をどうのようにして、うまくできているのか、
言葉で説明するのが逆に難しくなってしまっている段階と言うこともできます。

ステップの遷移

通常、ステップ1からスタートし、ステップ2→ステップ3→ステップ4と、
順番に進んでいきます。
ステップ4で、そのとき学習している事項は習得完了ということになります。

さらに、高みに進む場合は、次のステージのステップ1へと進むことになります。
つまり、今までやってきたこととは違うこと、
新しいことを習得する1つ上のステージのステップ1に進むということです。

例外的に、いきなりステップ3やステップ4からスタートすることがあります。
ある意味、天才肌といった感じで、初めてやることなのに、
いきなりうまくできてしまう、ということがあります。

指導上の注意点

もしあなたが指導的な立場で、他者に何かを学習させる必要があるときの注意点を
いくつか挙げてみます。

相手のステップにあった指導をする

相手のステップにあった指導をすることが大切です。

例1:相手がステップ1のとき

相手が何をどうしたら良いのか知らないし、まだ何もできない状態のとき。
うまくやるためのコツを教えたとしても、相手はそれを活かすことはできません。
それ以前に、何をどうしたらよいのかを教えてください。

例2:相手がステップ3のとき

相手が何をどうしたら良いかを知っていて、やることに意識を向けていれば、
うまくできる状態のとき。
何をどうすればよいか、ということを教えたとしても、それはもう知っていることです。
もう必要ありません。
下手をすると、相手のやる気を削いでしまいかねません。

このように、相手が今どのステップにいるのかをキチンと把握をして、
適切な指導をすることが大切です。

自分がステップ4にいる場合

指導する立場のあなたが、ステップ4、すなわち、何をどうしたら良いかなどは
考えるまでもなく、やろうとしていることができる状態のとき、
次のような注意が必要です。

あなたはすでに、他のことを考えながらでも、やろうとしていることができて
しまいます。

ステップ1、ステップ2の人がどうしてできないのかが分からない、ということが
あります。

コツは何なのか、なぜ自分自身がうまくできているのか、何をどう教えたら良いのか、
が分からなくなってしまっていることがあります。

このときは、ご自身がステップ1からステップ2、ステップ2からステップ3に進んだ
ころのことを思い出すと良いでしょう。

もしあなたが、天才的に、いきなりステップ3やステップ4からスタートしていた
としたら、あなたにはステップ1やステップ2の人の気持ちやどう教えたら良いかが
分からないかもしれません。

そんなときは、ステップ1からスタートして上達した、他の人に話を聞くと
良いでしょう。

  • 素晴らしいプレーヤーが必ずしも、
    素晴らしい指導者になれるとは限らない
  • プレーヤーとしてはそれほどでもなかった人が、
    良い指導者になれることがある

ということがありますが、以上のことが理由と言えます。

まとめ

学習の4ステップを理解して、あなたやあなたが指導する相手が、

  • 今どのステップにいるのかを把握すること
  • そのステップに沿った適切な情報を得たり、指導したりすること

が、効率的に学習を進めていく秘訣です。


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