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ミラーリングの達人

フォトグラファー「ヨシダナギ」

ヨシダナギさんというフォトグラファーをご存知でしょうか?

私が彼女を知ったのは、あるテレビ番組ででした。
東京では、TBSテレビで、毎週水曜日 夜11:56から放映されている
クレイジージャーニー」という番組です。

2015年9月に初登場し、その後、今でも不定期で紹介されているので、
ご覧になったことがあるかもしれません。

彼女は、アフリカの少数民族に魅了され、彼らの写真を撮っています。

に選ばれ、今注目されているフォトグラファーの一人です。

ミラーリングの達人「ヨシダナギ」

私が、ヨシダナギさんをミラーリング*の達人だと思ったのは、
初めて「クレイジージャーニー」で紹介された
「服を脱ぎ民族と同じ姿になる写真家」
という回を見たときでした。

彼女は、アフリカの少数民族の撮影をするのですが、
そのためには彼らに実際にモデルになってもらわなければなりません。

モデルになってもらうということは、

  • 民族衣装を着てもらう
  • 事前に見つけた撮影ポイントに移動してもらう
  • 希望の立ち位置に立ち、ポーズをしてもらう

など、お願いすることがたくさんです。

単に、会いに行って、お願いしたらやってくれるというものではありません。

番組では、どうやってヨシダナギさんが、
現地の人々と親しくなり、お願いを聞いてくれるようになっていくのか
という過程を紹介していました。
 
 
最初は、日本人がするような普通の服装で、撮影したい民族がいる村に行きます。
そして、通訳を通して、撮影交渉をします。
そのときには、あきらかに迷惑そうな、というより、
少々攻撃的な対応をされてしまいます。

しかし、そこで引き下がっては撮影ができないので、交渉を続けます。
このときに、撮影交渉を続けるのではなく、民族衣装を着させて欲しいという交渉に
変えるのです。
すると、そのくらいならと、応じてくれます。

その少数民族の服装では、女性でも上半身は露出しています。
着替えさせてもらったヨシダナギさんも当然、同じように上半身を露出して現れます。

すると、最初は子どもたちが集まってきて、
見たことない色と形の胸を喜々として触りはじめます。
しまいには、おじさんも寄ってきて、嬉しそうに触ります。
挙句の果てには、結婚を申し込む始末です。

こうなってしまえば、先程の迷惑そうな、少々攻撃的な対応は、
すっかりなくなっていて、大歓迎ムードです。
そうして、ようやく撮影交渉をし、OKが出て、無事に撮影することができたのです。
 
 
これは、ヨシダナギさんが好きで同じ服装、格好をするというのもありますが、
こうすることでスムーズに撮影交渉ができることを分かってやっているのです。

解説

最初、ヨシダナギさんが、日本人がするような普通の服装で村に現れたときは、
少数民族の彼らからすると、自分たちとは異質な、異文化の人間がやってきた
と見えるため、敵対心・警戒心が現れてしまいます。
これは、こちらに書いたように、私がスーツ姿で、現場に行ったときと同じ状況です。

しかし、ヨシダナギさんが、現地の女性を同じ服装をしたことにより、
敵対心・警戒心が薄れ、仲間意識が芽生えたのです。
こちらで、私が作業服で現場に行ったときと同じ状況です。
 
 
このように、
目に見える部分を相手と同じようにする、服装や格好、姿勢や動きをすることを
ミラーリングと言って、短時間で人との距離を縮めるためのスキルなのです。

ヨシダナギさんは、このスキルを知ってか、知らずか、実践の中で活用しているのです。
ということで、私はヨシダナギさんをミラーリングの達人と認定するのです。
 
 
また、ヨシダナギさんは、服装や格好を真似するだけでなく、
食べ物も現地のモノを積極的に口にします。
ヒツジの頭の丸焼き、牛の生き血、「ヨダレの味」がするという現地のビール、
とにかく何でも一度は口にするのです。
このことも、現地の人と短時間で仲良くなれる秘訣なのだと思います。
 
 
日本にいる我々は、ここまでする必要はないのかもしれませんが、
とても参考になる事例だと思ったので紹介させてもらいました。
 
 
今後も、不定期ではありますが、番組で紹介されると思いますので、
機会があったら見てみてください。
最後は、TBSテレビの回し者みたいになってしまいましたが(^^;)

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