木村正博事務所木村正博事務所

目標達成や課題クリア、人間関係の改善のためのコミュニケーションと心理の仕組みと活用法とは?

複数の視点を持つ。可能性を探る。ということ

2017/12/01

ホームページの「お問い合わせ」フォームからご連絡をいただきました。
もう2ヶ月くらい経ってしまいました。

ご本人(仮にAさんと言うことにします)のご承諾をいただきましたので、
ご連絡の内容を紹介いたします。
すでに、今では状況は変わってしまっていると思います。
ですので、Aさんへの回答というよりも、
一つの題材として、コーチである私がどんな見方、考え方をするのか、
というのを明かしてみたいと思います。

それでは、ご連絡いただいた内容です。

  • スタッフとのやり取りに最近苦痛を感じていました。
    自分は正しい が人一倍強い彼女です。
    その考え方のせいで?仕事はなかなか上達しません。
    そして攻撃が始まります。

スタッフである「彼女」を仮にXさんということにします。

ご連絡いただいた内容はこれだけです。
Aさんのお立場も、AさんとXさんの関係性も詳しくは伺ってはいません。
書きぶりからすると、AさんはXさんの上役に当たる方だと思います。
職場のリーダー的な立場なのだと思います。

その他、ここに書かれていること以外は推測で補いながら進めていきます。

まずは、この部分です。

  • スタッフとのやり取りに最近苦痛を感じていました。

こちらでも書いたとおり、このとき苦痛を感じている(問題だと思っている)のは、
Aさんであるということです。
この場合は、「やり取り」と双方向のことなので、
Xさんも苦痛を感じている可能性はありますが。
最後の一文の「攻撃が始まります」ということからも推測できるところです。

何かしらのコミュニケーションミスが起きていることが考えられる一文です。
 
 
そして、

  • 自分は正しい が人一倍強い彼女です。

Aさんには、Xさんが「『自分は正しい』が強い」と見えているということです。

これは、こちらで書いているように、Aさんの中に、「自分は正しい」があること
が伺えます。

「Aさんの正しさ」と「Xさんの正しさ」がぶつかっているのだろうと想像します。

おそらく、Aさんはリーダー的な立場だと思われますので、
Aさんの個人的な正しさだけではなく、職場を統率する立場としての正しさを、
Xさんに理解させないといけないのだと思います。
職場を円滑に運営するためには、必要で、大切なことですね。

そして、「自分は正しい」が強いXさんについて、私が思うこと。
それは、見方によると、職場のリーダーに向いているタイプであるとも言えます。

新しい価値観やルールを理解し、取り入れるのには時間がかかるかもしれませんが、
一度理解し、取り入れることができれば、それを守り通す力がある、
ということだからです。

リーダーに向いているタイプだからこそ、リーダーのAさんとぶつかる
とも言えるのではないかと思います。

このようなXさんは、しっかりとコミュニケーションをして、相互理解が深まれば、
貴重な人財になり得るのではないかと思います。

円滑にコミュニケーションをするために、

というモノを知っておくと良いでしょう。

情報処理タイプが違うと、同じ日本語を話しているはずなのに、
違う言語で話しているように感じてしまうほどです。
3つの情報処理タイプ」があるということを知っているだけでも、
コミュニケーションのストレスは軽減できます。

同じタイプ同士ならば、コミュニケーションはスムーズにいきます。
違うタイプのコミュニケーションには、少々の工夫が必要になります。
タイプの違いを理解すれば、その工夫も簡単にできます。
 
 
次の

  • その考え方のせいで?仕事はなかなか上達しません。

の部分です。

これも、Aさんにはそのように見える、ということです。

Aさんが思い描く上達のプロセスと、Xさんの実際の上達プロセスが違っているだけ、
という可能性が考えられます。

人が何かを習得するときに、

というモノがあることを知っていると良いでしょう。

4つの学習タイプ」は、新しいことを習得するときに、
人によってどんな情報を重要視するか、が違うというお話です。
教える側と教わる側が同じタイプならば、スムーズにコトは進みます。
違うタイプならば、教える側にも、教わる側にもストレスがかかるでしょう。

学習の4ステップ」は、新しいことを習得するときに4つのステップを踏む
というお話です。

自分自身が何かを習得しようとしているのならば、自分が、
誰かに何かを習得させようとしているのであれば、その人が、
今、どのステップにいるのかに合わせた対処や情報提供をすると良いでしょう。

ステップを飛び越えようとしたり、違うステップのことをさせようとすると
学習が阻害されてしまいます。
適切なタイミングで、適切な対応を取ることが大切です。
 
 
最後に、

  • そして攻撃が始まります。

の部分です。

Xさんが「攻撃」する理由には、2つ考えられます。

1つ目の理由は、Aさんが言っていることが理解できない。
2つ目の理由は、Aさんが言っていることが理解はできるが、納得できない。

いずれも、Aさんより立場が弱いXさんが、追い詰められていると感じている
可能性があります。
Aさんがそんなことをしていなくても、そんなつもりがなくても、
Xさんがそう感じてしまった可能性があるということです。

XさんがAさんに伝えたいことがあるのに、それを上手く表現できない、
伝え切れないために、「攻撃」という手段を取らざるを得なかった、
ということが想像できます。

好き好んで「攻撃」したいと思っている人は、そうはいないはずです。
これも元をたどれば、コミュニケーションミスということになります。

Xさんに、Aさんに分かってもらいたいという気持ちがあるからこそ、
「攻撃」になってしまうのです。
「甘えている」と見ることもできます。

子どもがケンカで負けそうになると、泣きながら、腕をブンブン振り回しながら、
攻撃してきて手に負えなくなる、ということがありますが、
その状態に似ています。
 
 
そして、その後に「攻撃」が止んだとしたら、そこにも2つの可能性が考えられます。

1つは、Aさんが言っていることが理解できた。納得できた。ということ。
もう1つは、Aさんに何を言っても、どうにもならない、仕方がない、
と諦めてしまった、ということ。

いずれも、Xさんのことを観察していれば、どちらなのかはお分かりになるのではないか
と思います。
ただ、観察がいつも正しいとは限らないので、
しっかりとコミュニケーションをすることも大切です。

ご連絡いただいたAさんには、回答になっていないかもしれませんが、
問題の渦中にいる方に、違った視点を持ったり、考え方ができたりするように、
状況に隠れている可能性があることに気付いていただけるように、
コーチはこのような見方、考え方をしているというのをご理解いただけたでしょうか?

問題の渦中にいる当事者であったとしても、視点をいろいろ変えて考えてみる
ということができるようになると、自己解決しやすくなると思います。


-11 コーチング